春から始める紫外線対策! 美容家が教える「日焼け止めの選び方・使い分けのコツ完全ガイド」
日差しの強い季節になってきましたね。みなさんは紫外線対策を始めていますか? 今回は、紫外線対策の基礎知識や、日焼け止めの種類や選び方・使い分けのコツについてお伝えします。
■外線による春先のお肌トラブルとは? 正しい紫外線対策で太陽とうまく付き合おう
春になり、紫外線対策を始める人が増えています。紫外線によるお肌への影響といえば、日焼けやシミが思いつきますよね。急性の症状としては、肌がヒリヒリと赤くなる「サンバーン」、慢性の症状としては光老化によるシミ・シワ・たるみ・くすみなどが考えられます。紫外線の影響でお肌は一気に老け込むといわているので、美肌づくりには、紫外線対策がとても重要です。
特に、紫外線は4月頃から急激に強くなり、10月頃までは油断できません。多くの人は、紫外線の強い夏を一番警戒しますが、実は紫外線対策において最も重要な時期は、急激に紫外線が強くなり始める春なのです。夏よりも、急激に紫外線が強くなる春の方が環境の変化が大きいので、シミや肝斑などのトラブルを起こしやすくなるのです。また、春は日焼け止めや美白化粧品などを急に使い始める方が多いので、肌環境の変化に対応できず、お肌がかゆくなる等のトラブルを起こす方が多くなります。そのため、いきなり美白化粧品に切り替えるのではなく、外出する時間帯・服装の意識・インナーケアなどから、徐々に紫外線対策を始めていくのがおすすめです。
具体的には、紫外線の強い時間帯の外出は避ける・日陰を歩く・日傘や帽子を着用する・飲む日焼け止めやサプリメントを飲む・抗酸化力の高い緑黄色野菜などの食品を取り入れるなどの対策ができます。この春からお肌に優しい紫外線対策から始めてみましょう。慣れてきたら、お肌に合う日焼け止めや、美白化粧品を徐々に取り入れていくのがおすすめです。
紫外線は怖いものではありますが、日光は完全に避けるべきではありません。健康のためにも少しの日光浴は必要です。日光浴をすることでビタミンDが生成され、免疫力を高めてくれるので、風邪やアレルギーの予防になります。朝早い時間や15時以降の日光浴を取り入れて、太陽と上手に付き合っていきましょう。
■自分のお肌に合った日焼け止めを選ぼう! 日焼け止め選びのコツ
紫外線対策で重要なのは「日焼け止め選び」です。紫外線の強い季節を乗り切るためには、心地よく使えてお肌に合う日焼け止めを選びたいですよね。とはいえ、種類がたくさんありすぎて、どれを選んだらいいか悩みどころです。そこで、日焼け止めを選ぶ時のちょっとしたコツをご紹介します。
・お肌に優しい成分の日焼け止めを選ぼう
日焼け止めを使って肌荒れをしてしまう人・かゆみが出てしまう人は、ナチュラルコスメブランドの日焼け止めを使われるのがおすすめです。ナチュラルコスメブランドの日焼け止めは、顔用・からだ用問わず、お肌が弱い人でも取り入れやすいです。また、お肌が弱い人は、刺激の強い紫外線吸収剤の代わりに、紫外線散乱剤が使われている日焼け止めを選ぶのもいいでしょう。
・SPF値・PA値を過剰に意識せずに日焼け止めを選ぼう
日焼け止めを選ぶ際に意識されるSPF値・PA値について、数値が高いものほどお肌への刺激が強いと勘違いされている人が多いです。これらの数値は、「紫外線のお肌への侵入をどれくらい防げるか」を表わす数値になるので、お肌への刺激の強さを表すものではありません。紫外線を浴びる時間が長い日は、数値が高いものを使うと安心ですが、日常使いであれば数値の低いものでもさほど変わりないので、日焼け止めを選ぶ際は使い心地やお肌の調子を優先して選んでみましょう。
また、日焼け止めの効果は1度塗れば1日中効果が持続するわけではありません。どんなにSPF値・PA値が高くとも、日焼け止めの効果を持続させるためには2〜3時間に1回の塗り直しがおすすめです。
■焼け止めの種類を知って上手に使い分けをしよう
日焼け止めといってもいろいろな種類があります。日焼け止めの種類を知り、用途に合わせて使いこなすことで、紫外線対策を徹底することができます。
・高機能な「顔専用日焼け止め」
紫外線の影響を最も受けやすい顔には、スキンケア効果が高い顔専用につくられた日焼け止めを選ぶのがおすすめです。最近の日焼け止めは機能的なものが多く、化粧下地・色むら補正効果・日中用美容液として使えるものなど、豊富な種類があります。スキンケアとベースメイクの機能を兼ね備えた日焼け止めを使えば、メイクアップが楽になる上に、日中の肌荒れ予防にもなるのでいいことづくしです。
顔用の日焼け止めはからだ用としても使えますが、顔専用の日焼け止めをからだに使用する際は、広範囲に塗るため、塗り心地やコストパフォーマンスの面も考えて、「顔にもからだにも使えるタイプ」を選ぶのがいいでしょう。顔にもからだにも使える、大容量の日焼け止めを1つもっているととても便利ですよ。顔用とからだ用の日焼け止めの使い分けが面倒に感じてしまう方は、兼用できるアイテムを取り入れてみましょう。
・忘れがちな「パーツ別日焼け止め」
意外と忘れがちなのが、細かいパーツごとの紫外線対策です。紫外線対策というと、顔とからだの2択のイメージがありますが、細かいパーツごとの紫外線対策もとても重要です。なぜなら、紫外線はどこからでも侵入してくるから。
例えば、みなさんは唇の紫外線対策をしていますか? 唇は、外敵刺激から守るための皮脂を分泌する、皮脂腺がありません。皮脂が不足した唇はバリア機能が弱く、紫外線のダメージをもろに受けてしまいます。紫外線のダメージで唇がくすんだり、乾燥してシワが深くなったり、ハリがなくなってしまうので、たっぷりの保湿と、UVケア効果のあるリップをしっかり塗って対策をしましょう。
髪の毛や頭皮も、紫外線を真っ先に浴びてダメージを受けてしまうパーツです。洗い流さないトリートメントなどで、髪の毛をコーティングしつつ、UVケア効果のあるスプレーで頭皮を保護するのがおすすめです。帽子や日傘等も上手に活用しましょう。
日焼け止めスプレーは、もち歩き用にカバンに入れておくと、外出先で便利です。外出先で日焼け止めを塗り直す時間がないときでも、サッとスプレーを浴びるだけで紫外線対策ができます。日焼け止めスプレーは、首の後ろ・背中・足の甲など、日焼け止めの塗り忘れが多いパーツにも有効です。日焼け止めスプレーは、日焼け止めをうっかり塗り忘れてしまったときの救世主となってくれるでしょう。
いろいろなタイプの日焼け止めがあるので、自分に使いやすいアイテムを選んで、抜かりなく紫外線対策をしていきましょう。
・内側から酸化を防ぐ「飲む日焼け止め」
ここ数年は塗る日焼け止めと併用して、飲む日焼け止めも少しずつ浸透しています。飲む日焼け止めの目的は、錆びないからだをつくることです。
私たちのからだは紫外線を浴びると活性酸素が発生します。活性酸素は細胞を痛めて劣化させるので、シミ・シワ・たるみなど、肌を老化させる原因になるのです。実は、私たちの老化の7〜8割がこの活性酸素が原因と言われています。そこで役立つのが飲む日焼け止め。飲む日焼け止めは、優れた抗酸化力の高い成分を含んでいるので、からだの内側から、発生した活性酸素による酸化を防ぐことができます。塗る日焼け止めによってお肌の表面を守りつつ、飲む日焼け止めで内側からも酸化に負けないお肌づくりをしていくことが、最強の紫外線対策になります。
飲む日焼け止めは、朝のお出かけ30分前に飲むことで、最も紫外線の強い日中のお肌を錆びにくくしてくれます。ものによっては、より効果感を高めるために、数時間おきに追加服用するものもあります。サプリメントの粒の大きさ・服用量・価格・効果を感じるまでの期間もさまざまなので、取り入れやすいものを見つけてみましょう。
飲む日焼け止めは、長期的に毎日飲み続けることで効果感を感じやすくなるので、夏本番に向けて春頃から飲み始めるのがおすすめです。紫外線対策の強化のために、是非インナーケアも併せて取り入れてみましょう。
■まとめ
いかがでしたか? 今回は紫外線対策の基礎知識や、日焼け止めの種類や選び方・使い分けのコツなどをお伝えしました。夏本番に向けて、自分に合った紫外線対策を見つけていきましょう。