シミに効果のある美容成分とは!? スキンケアで叶うシミ改善・予防

シミは放置をするとどんどん濃くなる可能性があるため、早めに対処する必要があります。シミを消す・薄くするのに有効なのが医療レーザーです。しかし、美容医療のシミ取りレーザーは、ダウンタイムが生じるため、仕事柄マスクで顔を隠す事ができないという人は手軽には行なえません。そのような人はスキンケアで改善していきましょう。スキンケアでもシミは十分改善されます。そこで今回は、スキンケアで改善可能なシミの種類と、シミに効果的な美容成分をご紹介していきます。

■あなたはどのタイプ? シミ改善の第一歩は種類を知ること

まずは自分のシミの種類を正しく知る事が大切です。一口にシミといっても、いろいろな種類があります。スキンケアで改善できるシミの種類や特徴を見ていきましょう。

・老人性色素班

<特徴>

  • 頬骨周りに数ミリ~数センチの丸い斑点
  • 紫外線がよくあたる部分にできる
  • 薄茶色から、徐々に濃くなっていく

一般的なシミが、この老人性色素班です。過去に浴びた紫外線が蓄積され、年齢が重なるにつれ濃くなります。老人性色素班と呼ばれますが、20代から出現し始めます。

・ソバカス

<特徴>

  • 鼻や頬の回りに小さな斑点が分布
  • 直系3mm~5mm
  • 幼少期から出来るが、成人後に発生する場合もある

ソバカスは色素の薄い色白の方に現れるケースが多いです。幼少期に現れるソバカスは遺伝的な要素が強く、思春期を境にだんだんと薄くなります。また、成人してから現れたソバカスは、紫外線を受けた影響によるものです。

・炎症性色素沈着

<特徴>

  • ニキビや傷、日焼けが跡になった
  • 肌の炎症による赤みが引いた後、茶色く色素沈着を起こした
  • ごしごし擦るように洗顔を行なっている

炎症性色素沈着は、ニキビや傷、やけど、虫さされといった外傷によるもの、または外的刺激によって引き起こされるシミです。本来は肌のターンオーバーと共に排出されますが、ターンオーバーの滞りにより跡になったり、消えるまでに数年かかったりする場合もあります。

・肝斑

<特徴>

  • 頬骨にそって左右対称に現れる
  • おでこや口周りに発生する場合もある
  • もやもやした形で境界がはっきりしていない
  • 大きさは小指の先ほどや、手の甲くらのものまでさまざま

肝斑の根本的な原因は、現代医学では明らかにされていません。しかし、女性のホルモンバランスの変化によって現れるという説が有力です。肝斑は主に30~40代に発生する場合が多いのですが、20代で現れる事もあります。レーザー治療では治りにくく、かえってシミが濃くなる場合もあります。

これのシミはスキンケアでの改善が期待できます。対して、改善が期待できないシミは脂漏性角化症(イボのように盛り上がったシミ)、花弁状色素班(肩や背中にできるシミ)です。これらはクリニックでの医療レーザー治療が必要となります。

■スキンケアでシミ改善をするなら医薬部外品が効果的!

「老人性色素沈着」「ソバカス」「炎症性色素沈着」「肝斑」を改善したいなら、医薬部外品(薬用化粧品)を使用しましょう。医薬部外品は、厚生労働省で「症状に対して効果がある」と認められた有効成分が一定量配合されている物を指し、化粧品と医薬品の中間に位置付けられています。症状に対して緩やかな効果がありながら、医薬品よりも身体への負担が少ないのが特徴です。対して通常のスキンケア、いわゆる化粧品に分類されているものは薬機法上、症状の改善を目的として作られていません。化粧品の目的は、清潔にする・見た目を美しく見せる・健やかに保つなどです。よって、シミ改善には医薬部外品を使いましょう。

・美白効果のある有効成分がシミに効く

シミ改善には、厚生労働省が「美白に効果がある」と認めた成分が配合されている医薬部外品を選ぶようにしましょう。シミは紫外線や外的刺激、女性ホルモンなどの刺激誘因物質から皮膚を守ろうと、身体がメラニン色素を産生する事で起こります。本来メラニン色素は皮膚の新陳代謝(ターンオーバー)によって自然に排出されるものですが、ターンオーバーが滞ると、メラニン色素が排出されずに皮膚に蓄積され、シミとなってしまうのです。シミに効果がある有効成分は、ターンオーバーをスムーズにし、シミの原因となるメラニン色素の生成を抑えてくれるものです。日頃のスキンケアに取り入れる事で、シミを改善し、新たなシミを作りにくくしてくれます。

・ビタミンC誘導体

ビタミンC誘導体は、シミの原因であるメラニン色素の生成を抑え、肌の新陳代謝を高めてくれます。肌の新陳代謝(ターンオーバー)が正常に行われる事により、メラニンが排出されるのを助けてくれるのです。またメラニンそのものを還元し、色素を薄くする効果もあります。

・プラセンタエキス

プラセンタとは哺乳動物の胎盤を指します。プラセンタは自然治癒力を高める事で知られ、医療や美容に広く使われている成分です。シミの原因である活性酸素を除去し、メラニンの生成を抑える、ターンオーバーの周期を整える効果があります。

・コウジ酸

日本酒の醸造に使われるコウジ酸には、高い美白力があることが分かっています。メラニン色素を作る酵素「チナシローゼ」を阻害する働きがあり、シミを改善します。

・トラネキサム酸

レーザー治療が難しいとされている肝斑にも効果があるとされているのがトラネキサム酸です。人工合成されたアミノ酸の一種で、メラニン色素の生成を抑制する効果があります。

・アルブチン

美白作用のあるハイドロキノンとブドウ糖が結合した成分です。メラニン色素を活性化させる酵素チロシナーゼを抑える働きがあり、新たなシミを作りにくする効果があります。

・エラグ酸

ポリフェノールの一種。メラニンの生成に関わるチナシローゼが働くのに重要な、銅原子を奪い、チナシローゼの働きを阻害します。

・リノール酸

紅花油から抽出されるリノール酸は、メラニンの生成を抑制しながら、肌の新陳代謝もサポートし、メラニン排出を促進する効果があります。

・カモミラET

カモミラETはハーブティーでもおなじみのカモミールから抽出される成分で、メラニンの増殖を阻害する働きがあります。肌に優しく敏感肌の人でも使用しやすいです。

・ルシノール

ルシノールはポーラが開発した美白成分です。チロシナーゼと結びついて、メラニン色素の生成を抑える効果があります。

・マグノリグナン

マグノリグナンはポリフェノールの一種で、カネボウが開発した美白成分です。メラニンの発生を防ぎ、シミの予防に効果を発揮します。

※出典元:https://cosmetic-ingredients.org/whitening/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%81%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%88%90%E5%88%86%E5%8A%B9%E6%9E%9C/

医薬部外品でシミをケアする場合は、成分表をチェックし、上記の成分が配合されているものを選びましょう。

■医薬部外品でのシミケアは、どれくらいで効果を実感できる?

医薬部外品でシミをケアする場合、効果を実感するまでの期間は個人差があります。2週間~1か月でシミが消える人もいれば、数か月間根気よく続けてようやく効果が現れる人もいます。なぜなら肌の新陳代謝であるターンオーバーには個人差があるからです。肌は4層から成り立っており、下から押し上げるようにして新しい皮膚へと生まれ変わります。メラニン色素もターンオーバーによって下から上へ押し出され、古い角質となって排出されていきます。

ターンオーバーは、20代で28日が平均とされていますが、仕事のストレスや食生活の乱れ、睡眠不足などの生活習慣により滞る場合も。

医薬部外品でのシミケアは、少なくともか1か月以上は使い続けた方が効果を実感しやすいです。

■まとめ

スキンケアで効果が見込めるシミの種類「老人性色素班」「ソバカス」「炎症性色素沈着」「肝斑」の4つでした。これらのシミは、厚生労働省が美白に効果があると認めた、以下の有効成分により改善・予防が可能です。

・ビタミンC誘導体  ・エラグ酸

・プラセンタエキス  ・リノール酸

・コウジ酸      ・カモミラET

・トラネキサム酸   ・ルシノール

・アルブチン     ・マグノリグナン

20代でシミが多数できる人も少なくありません。1度できると厄介なシミは、見つけたら早めに対処をし、新たなシミを作らせない努力が必要不可欠です。シミに効果のある有効成分を毎日のスキンケアに取り入れて、いつまでも美しい肌を保ちましょう。

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