洗いすぎが原因?乾燥肌の症状や原因、今日からできるおすすめの対処法を紹介!

数ある肌の悩みの中でも多くの人が厄介と感じている乾燥肌。「しっかりスキンケアをしているのに良くならない!」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか? 実は、乾燥肌には化粧品に頼らなくても自分でできるケア方法があるのです!そこで今回は、乾燥肌の症状、原因を説明したうえで今日からできる対処法を紹介します。

■乾燥肌を感じている人の割合は約7割もいる!

マイボイスコム株式会社の調査によると、1年を通して乾燥肌の自覚がある人は16.4%、季節により乾燥肌の自覚がある人は55.3%と全体で約7割の人が乾燥肌を実感しており、唇や口周り、頬など顔に乾燥を感じている人が多いということが分かります。

(参考:マイボイスコム株式会社アンケート

また、資生堂の調査によると毛穴の目立ちやハリのなさ、シミに悩んでいる人ほど肌のうるおいを感じていないという結果が出ています。

(参考:資生堂ワタシプラス

このように多くの人が肌の乾燥に悩んでおり、乾燥は他の肌トラブルにもつながっています。

■多くの人が感じている乾燥肌の症状とは?

乾燥肌とは皮膚の角質層の水分量や皮脂量が低下している状態ですが、一口に乾燥肌と言ってもその症状は人によってさまざまです。では乾燥肌にはどのような症状があるのでしょうか?

・肌を触るとカサカサしている、肌がつっぱる感じがする

肌の水分量や皮脂量が減って乾燥状態になると、肌のつっぱりやかさつきを感じるようになります。特に、湿度の低い冬場は寒冷刺激も合わさってより乾燥による不快感に悩む人が多いでしょう。肌を触ってみてカサカサしている、顔を動かすとつっぱっている感じがする人は肌が乾燥している状態にあると言えるでしょう。

・目の周りの赤みやかゆみを感じる

まぶたは他の部位と比べて皮膚が薄く水分を保持しにくいため、より乾燥を敏感に感じやすいと言われています。花粉症やドライアイなどで目をこする機会が多いと物理的刺激によりさらに乾燥肌は加速。目のまわりが赤くなったりかゆみを感じたりすることも少なくありません。

・ファンデーションがきれいに乗らない

肌のコンディションが悪いときほどメイクで隠したいと思う一方で、乾燥しているとファンデーションがきれいに乗らないという経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか?

健康的な肌はファンデーションに含まれる油や粉がきちんと肌表面になじんできれいに仕上がりますが、水分量や皮脂量が足りないとファンデーションが肌になじまず“浮いた”状態になってしまいます。その結果、肌が粉っぽい印象になったりシワに溜まったりしてしまうのです。

■そもそもなぜ肌が乾燥するの? 原因を解説!

乾燥肌を改善するためにはまずはその原因を知っておくことが大切です。では、なぜ肌は乾燥してしまうのでしょうか?

・肌の水分保持能力の低下

肌の乾燥は「バリア機能」の低下によって起こります。人の皮膚表面は角質細胞と細胞間脂質からなる角質層に覆われており、角質層は水分蒸発を防いだり外部刺激から守ったりする「バリア機能」の役割を持っています。

加齢や紫外線によるダメージ、生活習慣の乱れによって角質細胞の天然保湿因子(NMF)や細胞間脂質が減少すると、バリア機能が失われ水分が蒸発して肌の乾燥に繋がります。

・エアコンの長時間使用などによる湿度の低下

乾燥肌には皮膚内部だけでなく外部環境も大きく関係しています。エアコンを長時間使用すると空気中の水分が吸収され湿度が低下するため、皮膚からの水分蒸発が加速し乾燥肌に繋がります。

・肌の洗いすぎによる皮脂量減少

健康な肌を保つためには適切な水分量を肌にとどめておくための皮脂も必要です。スキンケアを一生懸命やろうとクレンジングや洗顔をやりすぎてしまうと、必要な皮脂を流してしまうため、かえって肌の乾燥を加速させる可能性があります。

■乾燥肌の改善方法とは?

乾燥肌を改善するためには肌にうるおいを与える成分を配合している化粧水やクリームを使うことも有効ですが、新しいスキンケア化粧品を買う前に実践できる方法もあります。ここでは、今日からできる乾燥肌の改善法を紹介します。

・クレンジングをオイルからクリーム、ジェルに変えてみよう

乾燥肌対策としてまず見直したいのがクレンジング。オイルクレンジングは洗浄力が強くメイクを素早く落とせるというメリットがありますが、その分皮脂も洗い流してしまうため乾燥しやすいといった特徴があります。

そこでおすすめしたいのがクリームやミルク、ジェルタイプのクレンジング。オイルクレンジングと比較してメイクを落とすのに時間がかかってしまいますが、その分必要以上に皮脂を洗い流さないため肌の乾燥を抑えることができます。

化粧水やクリームでしっかり保湿しているのに乾燥肌が改善されないという人は、まずオイルクレンジングをやめてみましょう。ウォータープルーフのアイメイクをしている、口紅が落ちないという人は、ポイントメイクリムーバーで部分的に落としてからクレンジングをしましょう。正しい方法で使えばクリームやミルク、ジェルタイプのクレンジングでもきちんとメイクを落とすことができます。

・洗顔の時間を短くしてみよう

美意識が高くスキンケアに力を入れている人の中には、肌をきれいに洗わなくてはという思いから洗顔を一生懸命している人も多いでしょう。もちろん洗顔は健やかな肌を保つために必要なことではありますが、クレンジングと同様、やりすぎると必要な皮脂まで洗い流してしまいます。また、どんなに優しく洗顔をしても物理的刺激をゼロにすることはできないため、たくさん洗えば良いというものではありません。

そこで、保湿ケアをしっかりしているのに乾燥肌が改善されないという人は、洗顔の時間を短くしてみることをおすすめします。目安は朝が15~30秒、夜は30秒から60秒程度です。洗顔フォーム種類や顔の汚れ具合にもよりますが、これ以上長く行うとかえって肌に刺激を与えてしまう可能性があるため、時間を意識して洗顔をしてみましょう。また、特に乾燥しやすい冬場の朝は洗顔フォームを使わずに水だけで洗うのもおすすめです。

・スキンケア、メイクのときは肌の触り方に気を付けよう

物理的刺激は乾燥肌の症状を悪化させるため、強い力で肌を触ってはいけません。クレンジング、洗顔、化粧水、クリーム、メイクと日々顔を触る機会の多い女性は特に以下の点に気を付けましょう。

  • 洗顔:直接肌をこすって洗うのではなく泡で洗うという意識を持ち、洗顔フォームをしっかりと泡立ててから洗う。
  • 化粧水:パンパンと叩いてつけるのはNG。叩いて浸透力が上がるということはないので、摩擦による刺激を与えないように優しくなじませる。
  • メイク:ゴシゴシ塗り広げるのはNG。スポンジやブラシなどを使う場合は柔らかく刺激を感じにくいものを選ぶ。指で塗る場は人差し指は力が強くなってしまうため中指や薬指を使うのがおすすめ。

ついうっかりゴシゴシ洗ってしまう、急いでメイクをしてしまう癖がある人は、特に顔を触るときの力加減を意識しましょう。

・睡眠時間、睡眠の質を見直そう

乾燥肌を改善するには外側からのケアだけでなく、内側からのアプローチも必要です。睡眠不足や質の悪い睡眠は肌のターンオーバー(細胞の生まれ変わり)の乱れの原因になります。特に就寝後30分から1時間後のノンレム睡眠(深い眠り)中は、細胞の修復などに関わる成長ホルモンの分泌が盛んになるため、この時間にぐっすりと眠ることが大事。睡眠時間をしっかりと確保すると同時に、質の良い睡眠をとるために就寝前はスマホやパソコンの使用を控える、飲食の時間を調節するなどの配慮が必要です。また、寝室の照明を少し暗くしておくのも良質な睡眠をとるためのコツです。

・食生活を見直そう

肌のターンオーバーを整えるためには、新しい細胞、細胞間脂質を作り出すための栄養をしっかりと摂る必要があります。乾燥肌に悩んだら、以下の栄養素に注意して食事を摂りましょう。

  • タンパク質:細胞の原料となる。肉・魚・大豆に多く含まれる。
  • ビタミン:肌にはB2、B6、B12、Cを多く含む食材がおすすめ。
  • 必須脂肪酸:不飽和脂肪酸であるオメガ3系がおすすめ。青魚や亜麻仁油などに多く含まれる。

こちらから乾燥肌におすすめのレシピもチェックしてみましょう。

https://www.shiseido.co.jp/sw/beautyinfo/recipe/dehydrated.html

■まとめ

多くの人が悩む乾燥肌は湿度の低下、刺激や加齢によるバリア機能の低下、洗いすぎなどが原因です。保湿成分を含むスキンケア化粧品を使うことも大切ですが、それ以上に肌の洗い方、睡眠や食事などの生活習慣が重要です。乾燥肌をなんとかしたいと思っている人は、新しい化粧品に手を出す前に、ここで紹介した改善方法を今日から試してみませんか?

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