セラミドで乾燥知らずの潤い肌に!効果的な選び方やケア方法とは?

ちゃんと保湿ケアしているのに乾燥する、最近なんだか肌がカサついて化粧ノリが悪い…そんな肌の悩みは、もしかしたらセラミド不足が原因かもしれません。

保湿成分として有名なセラミドですが、実は価格もピンキリで何種類もあるのをご存じでしたか? 本格的に乾燥対策をするなら、セラミド選びは重要です。また、より高い保湿効果を得るには、まずセラミドについて知る必要があります。

そこで、ここではセラミドの選び方やケア方法について、詳しくお伝えしていきます。正しいセラミドケアで、内側から潤いで満たされる素肌を目指しましょう!

■不足するとどうなる?まずはセラミドのはたらきを知っておこう!

まず、セラミドというのは肌が本来持っている保湿成分でもあります。肌の一番外側の角質層で、細胞と細胞のすき間を満たす「細胞間脂質」の中に含まれており、その割合は約50%以上を占める重要な成分です。

セラミドを含む細胞間脂質の役割は、大きく分けると2つあります。

1つ目は肌を外部刺激から守る、肌バリア機能。紫外線や、摩擦など物理的な刺激から肌を守る役割があります。セラミドが不足すると、ダメージが肌の深いところまで及ぶように。刺激に対して十分な防御ができなくなるので、赤みやヒリつき、粉吹きなど肌トラブルが頻発するようになってしまいます。

2つ目は、肌の水分を保つこと。細胞間脂質がしっかり満たされていると、水分が蒸発するスキを与えず肌内部の潤いがキープされます。逆にセラミドが不足していると、化粧水で保湿してもフタができずに水分が逃げていってしまうので、乾燥肌のおおきな原因となります。

このように、セラミドは肌にとって重要な役割を果たしており、不足してしまうと乾燥肌をはじめとした肌トラブルの原因となってしまうのです。

■まずは減らさないケアをすることから。セラミド不足の原因

セラミドが不足してしまう原因は、作られる量が少ないか、または過剰に失われているかのどちらかです。もしくは両方という場合も!

セラミドを作る量が減ってしまう主な原因は(1)加齢による生産能力の低下(2)ターンオーバーの乱れです。(1)の場合、私たちは生まれてからすぐにセラミドの生産能力が低下の一途を辿ってしまうため、不可抗力とも言えます。しかし後者は対策の余地アリ!

ターンオーバーは、生活習慣の乱れや紫外線の浴び過ぎ、慢性化した乾燥肌などさまざまな理由で乱れてしまいます。また、ピーリングやスクラブのやりすぎも、肌細胞やセラミドの生成が追い付かずターンオーバーを乱す原因となります。

また、セラミドを失ってしまう原因は、クレンジングや洗顔も挙げられます。脱脂力や洗浄力の強いものは要注意! 洗顔後、すぐにつっぱってくるようなら肌の油脂分を取り過ぎでいるので、洗顔剤をマイルドなものに見直しましょう。

洗顔時の擦り過ぎもNGです。強い摩擦はセラミドを取り去ってしまうので、力を入れずに、キメの細かいたっぷりの泡で洗うようにしましょう。

■セラミドケアをするなら種類にこだわろう!カギは「ヒト型」

化粧品のパッケージを見ると「植物性セラミド」や「セラミド配合」など、同じセラミドでも表記はさまざま。どれが良いのかわかりませんよね。プチプラコスメから高価なデパコスまで、ラインナップも豊富にあります。

プチプラコスメに配合されているセラミドは、石油由来の「合成セラミド」が使われていることが多いです。セラミドと似たような働きをするだけなので、浸透力は他より劣ります。見分けるポイントは成分表示。見てみると「セラミド」の文字がないのでチェックしてみてくださいね。

種類が多いセラミドの中でも、特に注目したいのは「ヒト型セラミド」です。肌が本来持つセラミドと同じ構造をしているので浸透力があり、より高い保湿効果が期待できます。

化粧品の成分表示では、セラミド1、セラミド2といったように、セラミドのあとに数字がつくものがヒト型となります。人の肌にあるセラミドは全部で12種類あり、保湿やバリア機能だけでなくターンオーバーを促すなど、はたらきが少しずつ異なります。

不足すると乾燥など肌トラブルを引き起こしやすくなるのが、セラミド1・3・6です。中でもセラミド3は、加齢による減少が特に目立つので、昔は乾燥肌じゃなかったのに…という方には特に取り入れてほしいセラミドです。

さらに、セラミド1・2・3を混合したものが、肌のセラミド生成能力を促進するはたらきがあることも分かっています。※

乾燥対策には、これらの数字のセラミドが単体ではなく複数配合されたものを選ぶのがおすすめです!

■セラミドを取り入れるなら、スキンケアの後半で

セラミドは、洗顔料や化粧水に含まれている商品も多いですが、おすすめはスキンケアの後半で取り入れること。例えば洗顔料にセラミドが含まれていても、洗い流してしまうので保湿効果はそれほど期待できません。

化粧水で補給した水分をセラミド配合の美容液やミルクでしっかり閉じ込めてあげると、より高い保湿効果が期待できます。超乾燥肌という方は、化粧水→セラミド美容液→こっくり系クリームなど、3段階でケアするのもおすすめですよ。

ターンオーバーが乱れている肌だと、セラミドケアを始めたからといってすぐに正常化するわけではありません。ターンオーバーは、20代の健康な肌に人の場合は28日ですが、30代にさしかかると40日まで期間が延びてしまう場合も。

セラミドケアは保湿はもちろん、ターンオーバーが整った健康的な肌を取りもどすことも目的の一つです。健康な肌は、それだけでバリア機能が高まり、角質層には自分の肌で作り出したセラミドの量が多くなります。そのため、スキンケア効果を見極めるには2カ月程度は様子を見る必要があります。

■まとめ

保湿の要とも言えるセラミドについて、その役割から具体的な選び方、より効果的な取り入れ方についてお伝えしてきました。セラミドケアをするなら選ぶべきはヒト型、中でもセラミド1・2・3・6が含まれたものがおすすめ! 美容液やクリームなどで取り入れ、肌に水分を閉じ込めましょう。

肌のセラミドが不足していると、化粧水の水分は逃げやすく、クリームでフタをしたとしてもターンオーバーは乱れたままです。肌自らが生み出しているセラミドは取り除かないようにしつつ、スキンケアにヒト型セラミドを取り入れて健やかな潤い肌を手に入れましょう!

※出典:https://www.kobayashi.co.jp/corporate/news/2016/160819_01/index.html

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