ニキビができたらどうしたらいい!?ニキビの種類と正しい対処法

どんなに日々気を付けていても、ある日鏡を見るといつの間にか現れたニキビ。

ニキビによって凹凸ができてしまうと、メイクでカバーできずに困ってしまいますよね。

そこで今回は、ニキビの種類と正しい対処法や、よくある「ニキビは潰したほうがいい」「ニキビができてもメイクはしてもいいのか」など、気になるポイントについてご紹介します。

あなたはどの段階?ニキビの種類

ニキビは大きく分けて白ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビの3つがあります。これらは症状ごとの名前で、基本的に白ニキビ→赤ニキビ→黄ニキビと進行していきます。誤った対処法をしたり放置したりすると、炎症が進んで毛穴の壁が壊れてクレーター状に凹んでしまうこともあります。まずはそれぞれの段階の症状を知る必要があります。早速見ていきましょう。

・白ニキビ

皮脂が過剰分泌で毛穴が皮脂で詰まったり、毛穴部分の角層が厚くなったりすることで、毛穴がふさがって出来てしまうニキビのことです。皮脂をエサとするアクネ菌が繁殖し、内側から盛り上がった皮脂が白っぽくなった状態です。

・赤ニキビ

白ニキビを放置していると、毛穴の中でアクネ菌はさらに大繁殖してしまいます。毛穴の周りに白血球が集まり、アクネ菌を攻撃するようになります。そうすると毛穴の中で炎症が起こり、赤く腫れてしまうのです。この赤くなり炎症が起きている状態が赤ニキビです。

黄ニキビ

赤ニキビがさらに悪化すると、毛穴の中の炎症がさらに深刻化し、膿が溜まるようになります。この膿を持った状態を黄ニキビと呼びます。黄ニキビは膿疱ともいい、この状態をさらに放置すると毛穴の壁が壊れて、凹んだ跡が残ってしまいます。

この他に、黒ニキビあります。白ニキビの溜まってしまった皮脂が酸化して黒ずんだ状態ですが、炎症のあるニキビとは少し異なります。基本的には白ニキビと同じケアを行いますが、皮脂が酸化しているため、抗酸化作用のある化粧品を使ったり、毛穴の汚れを落とすことに気を付けると良いでしょう。

どう治したらいい?段階別の対処法

では、どのようなケアをすれば跡を残さずニキビを治すことができるのでしょうか? 大切なのは日々のケアです。

ニキビができやすい人は、オイルクレンジングは避けたほうが良いでしょう。オイル(油)はアクネ菌のエサとなりやすい成分。洗い残しで顔に残ってしまうと、かえってニキビの原因になることもあります。とは言え、油が敵と思って洗顔しすぎるのもNGです。乾燥がひどい場合、毛穴部分の角層が厚くなることで毛穴が詰まってしまう場合もあります。大人ニキビの原因は乾燥が多いので、洗いすぎず、適度に皮脂を取り除くことが大切です。アクネ菌のエサになりにくい、ノンコメドジェニックの化粧品を使用するのも有効です。

では、ニキビができてしまったあとのケアについて、段階別に見ていきましょう。

・白ニキビ

初期段階にあたる白ニキビをケアしておけば、跡が残る心配も少なくなるといえます。ニキビ肌用の皮脂抑制効果、角質柔軟効果のある洗顔やスキンケアを使いましょう。

また、抗炎症作用、殺菌作用があるものも同時に取り入れると○ 白ニキビができてしまった部分には、綿棒などでAHAやサリチル酸が配合されたピーリング化粧品をやさしく使用してあげるのも効果的です。

赤ニキビ

炎症が起きている状態なので、なるべく触らないことが重要です。殺菌作用のあるものや、抗炎症作用のあるビタミンC配合のスキンケアを使用するのが効果的。洗いすぎには十分注意し、刺激を避けるためメイクも控えるようにしましょう。

黄ニキビ

ケアについては赤ニキビと同様です。しかし、炎症が進んで赤ニキビが重症化した状態と言えるので、皮膚科医への相談をおすすめします。自宅でのスキンケアについては、皮膚科で相談して、殺菌・抗炎症作用のあるスキンケアを中心に使用するのがいいでしょう。

ニキビができたら、まずは毛穴周りを清潔に保って触らないことが一番です。そのため、メイクは控えて1日2回やさしく洗顔を行い、状態にあったスキンケアを心がけましょう。

ニキビは潰した方がいいって本当?

ニキビができたときの対処法としてよく言われるのが、「ニキビは潰した方がいい」、「ニキビは潰すと早く治る」というものです。これは白ニキビにおいては言えます。ニキビはアクネ菌が繁殖し、炎症へと進行していきますが、そのアクネ菌は嫌気性菌と呼ばれる菌です。嫌気性菌は酸素のない環境でのみ生きることができる菌なので、ニキビを潰して詰まった皮脂や汚れを取り除いてあげれば、それ以上悪化することなく早く治ると言われています。

しかし、これは炎症の起きていない白ニキビに対してのみ。既に炎症が起きている赤ニキビや黄ニキビの場合には逆に潰さないほうがいいのです。炎症が起きている状態でニキビを潰してしまうと、その毛穴から雑菌が入り込み、さらに炎症が酷くなる場合もあります。ニキビを潰して表面上はよくなったように見えても、皮膚の内側では炎症はまだ残った状態。その状態で傷をつけると、治りが遅くなってしまうこともあるのです。

そもそも、自分で爪を立てたり押し出したりしてニキビを潰すと、皮膚の細胞組織を押しつぶすことになり、毛穴が痛んでしまう危険性があります。毛穴が傷つくと色素沈着を起こして跡になってしまうこともあり、さらに炎症を起こした場合は色素沈着が酷くなったり、毛穴が傷つき凹んでしまったりという危険があります。

また、まだ炎症の起きていない白ニキビなら潰していいと言っても、白ニキビと黄ニキビの見た目は非常に似ていて、見分けるのはなかなか困難です。白ニキビと勘違いして黄ニキビを潰してしまった場合、炎症が悪化して跡になる可能性が高いのです。そのため、ニキビを安易に自分で潰すのは決しておすすめの対処法とは言えません。跡を残したくない、色素沈着を起こしたくないといった場合には触ったり潰したりせず、適切なケアを行って自然と治るのを待ちましょう。

きれいに治したい、できるだけ早く治したい、といった場合には、皮膚科や美容クリニックを受診しましょう。クリニックの場合は、面靤圧出というニキビを潰すのに近い施術を受けることができますので、相談してみることをおすすめします。

■まとめ

いかがだったでしょうか? 今回は、ニキビの種類や対処法や、よくある疑問への回答などをご紹介してきました。1日でも早く治したいという気持ちになるのは仕方ないことだと思いますが、できれば自分で潰すといった荒療治はせず、焦らず、清潔に保って油分の少ないケアを行うことを心がけてみてください。また、ニキビの跡を残さないためには、炎症が起きてしまった状態を放置せず、適切に皮膚科医の力を借りることも重要です。酷くなってしまったニキビや、自分で判断ができない場合など、不安があれば皮膚科医へ相談するようにしましょう。

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