たったひと手間で美髪に！「シャンプー前のブラッシング」がおすすめの理由

シャンプーはアミノ酸系、トリートメントもぬかりなしという方でも、ワンランク上の美髪を目指したいなら、シャンプー前のブラッシングがオススメです。「これから洗うのに意味あるの？ 面倒くさい…」と思われるかもしれませんが、あなどるなかれ。ブラッシングのメリットを知ればそんなことは言っていられません！

そこで今回は正しいシャンプー前のブラッシング方法やおすすめのブラシなどについてご紹介します。

■ただ絡まりを取るだけではない！ 髪のブラッシングで得られるメリット

ブラッシングするのは、朝起きて髪を整えるくらいという方も多いのではないでしょうか。しかし、ブラッシングは単に髪型を整えるためだけのものではありません。むしろ、整える以上のメリットのほうが大きいのです。ブラッシングが髪に与える効果とはどのようなものなのか、順に見ていきましょう。

・髪や頭皮の汚れを取り除き、清潔に

髪には、一見ないように見えて、意外と汚れが付着しています。外に出れば塵やホコリ、花粉といった細かい粒子が髪に付着していたり、髪と髪の間に抜け毛やフケが絡まっていることも…。ブラッシングではこれらをかなり落とすことができます。

また、根本からしっかりブラッシングをすることで、頭のニオイ対策にもなります。頭のニオイの原因は、毛穴に溜まった古い皮脂。根本からしっかりブラッシングをすることで、頭皮の古い皮脂を浮かせられるのでニオイ対策にもつながるのです。

・頭皮の血行促進で肌も髪も健康的に

ブラッシングは頭皮マッサージにもなるので血行促進の効果が期待できます。頭皮の血行が良くなると、髪が栄養を受け取りやすくなるので健康的な髪になります。当然頭皮そのものの状態もよくなるので、乾燥によるフケ予防や抜け毛予防にもつながるなど、良いことづくしです。

また、血行のいい肌にはハリがあるように、頭皮にもハリが生まれて頭全体のたるみ予防に。頭皮と顔の肌はつながっているので、頭皮のたるみが解消すると顔の印象もスッキリしますよ。

・トリートメント効果による髪ツヤアップ

髪をブラッシングすると、髪表面のキューティクルが整いツヤが出ます。それだけではなく、新しく分泌された皮脂がブラシによって髪に行き渡り、トリートメントのような役割も果たしてくれるのです。

■シャンプー前のブラッシングが美髪にいい理由

ブラッシングが髪や頭皮にとって良いというのは分かりましたが、これをシャンプー前に行うことで得られる、さらなるメリットとはなんでしょうか。こちらも順に見ていきましょう！

・ワックスなどのスタイリング剤を落としやすくする

ワックスやヘアスプレーなどのスタイリング剤は、髪や頭皮にぴったりくっついています。シャンプー前にブラッシングすることで、髪同士がくっついているのをほぐしたりスタイリング剤を髪から浮かしたりするなど、汚れが落としやすくなります。

スタイリング剤は、洗い残してしまうと頭皮の毛穴を詰まらせて頭皮トラブルを引き起こします。しかし、綺麗に洗おうと必要以上にシャンプーを繰り返したり、ゴシゴシ強い力で洗ったりするのも髪や頭皮にダメージを与えてしまいます。シャンプー前にひと手間かけることで、なるべく髪と頭皮への負担を和らげましょう。

・シャンプーが泡立ちやすくなる

ブラッシングした髪は指通りがよくなるだけでなく、髪全体へ均等に水分が行き渡りシャンプーが泡立ちやすくなります。髪が部分的に絡まっていると、その周辺だけ水分が入り込めず泡立ちが悪くなり、余計な力を加えてしまう原因にもなります。

泡立ちがいいと必要最低限の量のシャンプーで済むので、使い過ぎによる髪や頭皮への余計なダメージを与えずに済みますよ。

・髪同士の摩擦を少なくする

髪が絡まったまま濡らすと、乾いている時よりも絡みを取りづらくなります。その状態でゴシゴシ洗うと、髪同士の摩擦でキューティクルがめくれ上がって髪がダメージを受けてしまいます。

ブラッシング後であれば、髪と髪の間にまんべんなくシャンプーが行き渡るので、摩擦が起こりづらくダメージも最小限です。

■正しいブラッシング方法をマスターしよう

ただササっとブラッシングするのではなく、髪や頭皮を傷めない正しい方法で行わなくては、さらなる美髪は期待できません。シャンプー前だけでなく、普段のブラッシングも正しい方法で行いましょう。

正しい方法は、まずは毛先をブラッシングすることから始めます。絡みのある部分はより丁寧にブラッシングを行い、無理に引っ張って切れ毛を作らないようにします。毛先が終わったら、アゴ～耳あたりからブラッシングを行いましょう。

絡みがすべて解消したら、頭頂部から再度ブラッシングします。そして、ここからさらにもうひと手間！ 頭皮マッサージを意識したブラッシングで仕上げです。

フロント部分から髪をかき上げるように、後頭部に向かってブラッシングしていきます。オールバックにするイメージで、前髪ごと持ち上げるのがポイント！ こめかみや耳横あたりからもブラッシングを行ってくださいね。最後にうなじ付近は、髪を持ち上げて下から上にブラッシングします。

これで、髪の絡みを取るだけでなく汚れもまんべんなく浮かすことができるので、その後のシャンプーで汚れが落としやすくなります。洗いあがりの指通りも滑らかになりますよ。

■シャンプー前のブラッシングにおすすめのブラシ

ブラシの種類は数多く、スタイリング向き・ヘアドライ向きなど、形状や材質などタイプによって得意なことが異なります。

シャンプー前のブラッシングで一番おすすめしたいのが、パドルブラシ。空気穴が開いているのでクッション性に優れていて、気持ちのいい頭皮マッサージができると人気のブラシです。ブラシ部分が大きめなので、頭皮をしっかりキャッチしてくれます。髪や頭皮への負担が少なく、櫛通りもいいのでシャンプー前のブラッシングには最適ですね。

また、シャンプー前なので毎日使っているとブラシにも汚れが溜まってしまいます。こまめに掃除するか、洗えるタイプのものは洗ってメンテナンスを行う必要があるので、取り扱いがしやすいナイロン製のパドルブラシがおすすめです。

■まとめ

シャンプー前のブラッシングが髪に良い理由や、さらに効果的にブラッシングを行うための方法についてお伝えしました。

ブラッシングを正しく行うと、それだけでも髪や頭皮にメリットが大きいですが、シャンプー前に行えばさらなる美髪を目指すことができます。汚れを落としやすくする、摩擦やシャンプーの使い過ぎによる髪へのダメージを軽減するなど、髪や頭皮を労わりながらシャンプーができますよ。

頭皮のことも考えるなら、おすすめは断然パドルブラシです。頭皮が健康であれば髪に栄養がしっかり届くので、ハリ感やツヤのある健康的な髪になれます。メリットしかないシャンプー前のブラッシング、ぜひ取り入れて習慣化してくださいね。